犬ぞりをマスターして北極を旅してみたい
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薄明るい夜の下で
3月21日
夜もかなり遅くまで明るくなってきた。4月下旬には白夜の季節が始まる。
テントで寝ていても何となくテント内も明るくてライトがなくても何となく見えるようになってきた。外に出てみると遠くの山が見えた。時間は23時を過ぎた頃・・・実際は写真以上に明るい

ブログ写真(薄明るい夜とテント)
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テント内の様子
3月20日
今回は結局ストーブ無しでのテント泊となった。テント内の室温は夜で-24℃、日中で-13℃。

テント内全面にはエマージェンシーシート+2mm厚ウレタンマットを敷いて、寝袋は内側からシュラフカバー+ダウンシュラフ+ポリエステルシュラフ+シュラフカバーの4層。寝袋の下にはZライトマット+犬の毛皮。と、まぁこんな感じでテント泊をスタートさせた。
実際にこれで十分に温かくて寒さにも慣れてきたので、最後はダウンシュラフ抜いてみて、シュラフカバー+ポリエステルシュラフ+シュラフカバーの3層で寝た。ちなみにダウンシュラフはナンガ製。ポリエステルシュラフはモンベル製バロウバッグ#0ロング(USA版)。

Zライトの窪みに発汗した汗が溜まって凍るので底冷えがしたが、犬の毛皮を敷いてからは底冷えも感じなくなり、朝までぐっすり熟睡できた。
イヌイットの猟師はトナカイの毛皮を敷くようで、これはもっと温かいらしい。

ブログ写真(テントの中)
寝袋の右下にチラッと見える犬の毛皮

ブログ写真(マットに溜まる凍った汗)
発汗した汗が窪み溜まって凍った
やっとテント泊
3月19日(水) 気温-25℃
今回、1月初め日本からグリーンランドへ送った荷物が誤発送により南米のグアテマラへ送られるというトラブルがおきた。約1ヶ月を過ぎて異常に気づき荷物の調査を依頼してグアテマラにある事が判明した。そこからまた色々あって結局日本に戻ってきたのが2月下旬。
そこから再度グリーンランドに送ってもらい、今日やっとシオラパルクに届いた。

本来、2月の一番寒い時期にテント泊を計画していたが出来なかった。それでも、今日から早速テント泊を始める事にした。いい具合に、今日は、気温-25℃ぐらい、風は風速15mぐらいの強風で結構寒い。まずは村はずれで犬と一緒にテント泊。テントは氷上で風上にそりを置いてアンカーにして設営。

ただ、この時期のシオラパルクは21時過ぎてもまだ外は明るく西にはまだ夕暮れが見える。夜がどんどん短くなっています。

ブログ写真(テント)
氷海上から見た風景
3月11日(火) 気温-21℃
今日は、昼から一人で氷海上を約10kmほど歩いてみた。視界には、さえぎる物も何も無く広大な氷海の景色が広がっていた。
足元は海なのだが、凍った世界では海を感じる事は出来ない。厚みのある氷が波の音もうねりもすべて封じ込めてしまっていた。それでも表面に薄く積もった雪を足で除けると凍った透明の氷が顔を出して自分が氷海の上に立っている事をやっと実感する事が出来た。夏ならシーカヤックを漕いでいるであろう場所を立って歩いていると、何とも不思議な感じがするものだ。
とにかく見渡す限りの氷海を一人占めである。何と贅沢な事をしているのかと思ってしまうが、氷だけの世界は余りに静かで何も無く感動よりむしろ怖ささえ感じてくる。
ただ、これほどに平らで広大な景色は日本では見る事が出来ない。自然のスケールには驚くばかりである。今、そのスケールの中に自分がいる。実に不思議な感じであるが、最近慣れてきて以前から暮らしていたような気持ちになっている。

ブログ写真(氷海上を歩く2)
氷海上から見た太陽

ブログ写真(氷海上を歩く1)
シオラパルク村から氷海の上を歩いてきた(右端:自分の足跡)
氷上アンカー
3月10日(月)
村前の氷上に犬ぞりを固定する為のアンカーを作った。棚氷から氷海に一旦そりを下ろしてから犬達をつなぐ為である。干潮時は氷海と棚氷の段差は大きくなり急こう配となる。別々に下ろす事で安全に氷上から出発する事が出来るからだ。
アンカーは斧やナイフを使い氷に穴を開けて作る。とても頑丈で氷の世界ではどこにでも作れて一番便利な固定方法である。
ブログ写真(氷上アンカー)
遅い夕暮れ
3月9日(日) 気温-24℃
先月、極夜が終わり太陽が昇るようになって3週間が過ぎようとしている。初めの1週間ほどは1~2時間ほどしか出ていなかった太陽も今では10時間ほど出るようになってきた。相変わらず太陽は余り上には昇らないで横移動ばかりしている。だから、太陽が登場する場所と消えていく場所の間隔がどんどん広がる。先週はまだ南西に沈んだ夕日も今では西に沈み岬が邪魔して夕日が見えなくなってしまった。こうして、あと1ヶ月ほどすれば白夜になり太陽が沈まなくなる。北極という所は実に極端な環境で時計を気にしていないと夕飯が夜食の時間になってしまう事もある。もはや腹時計もあてにならない。今の時間は夜の8時を過ぎた頃。外はまだ明るく西の空には夕暮れが見える。9時頃には暗くなるが、来週になればもっと遅くまで明るいだろう。

ブログ写真(3月上旬の夕暮れ1)
夜8時頃、まだ西の岬の向こうには夕暮れが

ブログ写真(3月上旬の夕暮れ2)
夜8時頃、村から見た景色
イヌイットのカヤック
3月8日(土) 気温-23℃
今日は晴れている。シオラパルクの浜辺には猟師やぐらがある。そこにはイヌイットのカヤックが置いてある。氷が割れてクジラ猟のシーズンになるとこのカヤックの出番となる。
カヤックの骨組みは木で作られており、外はアザラシの革で出来ている。さらに何か塗って仕上げてある。クジラ猟では近くまでボートに積んで出掛けて最後のモリを打つ時にこのカヤックを使うようだ。カヤックは静かにクジラに近づく事が出来るからだと言っていた。最近はカヤックを持たない猟師も増えているようで、犬ぞりと同様にカヤックも今後受け継がれていく事を願うばかりである。

ブログ写真(イヌイットのカヤック1)

ブログ写真(イヌイットのカヤック3)
地吹雪(ブリザード)と犬
3月6日(木)
今月初め2日間地吹雪にだった。風速は20m強。犬達は丸くなって静かにブリザードが通り過ぎるのを待っていた。犬の体には凍った雪が所々毛先に着いていた。彼らの様子を見に行くと何ともない顔をしてじゃれてくる。エサもこの日は強風で吹っ飛ぶ。念の為に前日沢山エサあげておいたのでパス。翌日ブリザードも過ぎたので沢山エサをあげた。

ブログ写真(地吹雪と犬1)
丸くなって静かに寝ている犬達

ブログ写真(地吹雪と犬2)
元気な犬達
ジャコウ牛のステーキ
3月6日(木)
気温-21℃ 大島さんからジャコウ牛の肉を頂いた。早速ステーキにして食べた。ジャコウ牛は焼き過ぎると肉が固くなってしまうので、塩コショウだけしてミディアムレアーに。メチャうまい。
ブログ写真(ジャコウ牛のステーキ)
新しいカミック(ブーツ)
3月5日(水)
今までバフィンの極寒ブーツを使っていたが、頼んでいたカミック(ブーツ)が出来上がってきた。アザラシの皮で作ったブーツをこっちではカミックと言う。猟師が使う一番ベーシックなブーツだ。インナーはウサギや羊の毛を使うが温かくてとても軽いのが特徴だ。サイズは俺の足に合わせて縫ってもらった。大きさも丁度よく、アッカチ(アザラシ皮手袋)に続き、北極で使う道具がまた一つ増えた。
ブログ写真(新しいカミック)
新しいカミック
Verhoeff氷河に向かって
3月5日(水)
しばらくブログ更新していなかった。2月22日~28日の1週間は気温が-30~35℃に下がり寒い日が続いた。寒さには慣れてきていたが長時間外にいると手足が冷たくなった。現在6頭の犬ぞりで走っている。海氷の状態は余り良くなく沖に氷は無い。もっぱらシオラパルクのフィヨルドで練習に励んでいる。今回はフィヨルド一番奥にある氷河の手前まで走ってみた

ブログ写真(Verhoeff氷河に向かって)
Verhoeff氷河に向かって

ブログ写真(太陽に向かって)
太陽(15時すぎ)に向かって村へ帰る途中
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